ヒナタのお料理教室

話が通じない人への憎悪を単細胞が書くとこうなりました。登場人物はみんなコミュ障です

ヒナタ:バカ

カスミ:こわがり

比奈子:無遠慮

新太:不器用

男(だーりん):ハニーが大好き

女(はにー):自分が大好き

ボーイズトーク@部室

野郎どもと比奈子in 灯りをつける

各々適当に落ち着ける場所に腰を下ろす

ヒナタ:はぁ~~~~

新太:...

ヒナタ:はぁ~~~~~~~~~~~~

新太:...どうした

ヒナタ:彼女ほしい

新太:作れば?......ごめん、無理か

ヒナタ:なんでだよ~俺だって可愛い彼女とデートして歩きながらかすかにふれあう手の甲に手を繋ぐか繋がないかでやきもきしたり、夏祭りで浴衣着た彼女のいつもと違うかわいさにときめいたのを必死に押し隠したり、うっかり視界に入れてしまったうなじをつたう汗にドキドキがとまらなくなったり、ちょっと暗い部屋で目と目を合わせて「...だめ?」って聞いたら真っ赤になって「...いいよ」みたいなやりとりする青春送ってもいいだろ~????

新太:ベタだな

ヒナタ:うるせー

新太:ベタすぎて絶対恥ずい

ヒナタ:可愛い彼女なら全部幸せだろ

新太:やー...てか可愛い女なんて大体彼氏がいるか地雷だろ

ヒナタ:いや、俺だけの可愛い彼女はいる

新太:ロマンチストだな

ヒナタ:心の中に(きりっ)

新太、興味なさそうにてまぜ

ヒナタ:なんだよ!お前だって心に理想の彼女のひとりやふたり位いるだろ

新太:...まあ

ヒナタ:興味ないふりしやがって~このむっつり~

新太:うざ...

ヒナタ:茶髪ゆるふわパーマのふんわり女子?定番ロングの清楚系?

新太:そんなんじゃねえよ...人を何々系とかで見たくないし

ヒナタ:あー、内面を重視ってか。まあ、そうだよな、結局それが...

新太:内面っつーか、おっぱい

ヒナタ:え?

新太:柔らかくて暖かくて良い匂いのやつに顔埋めたい

ヒナタ:それだけ?

新太:(うなずく)それ以外はどうでもいい。...最低でGは欲しいな

ヒナタ:お前、童貞みたいなこと言うな

新太:やかましい

ヒナタ:いやだって...もっとあるだろ

新太:あるかもしれない、しかしおっぱいを超える要素はない

ヒナタ:顔、性格...知性!

新太:女子の顔なんてすっぴんでどうかなんてわからないし寝起きはどうせみんなブス、性格なんて状況によって善し悪しは変わる。知性なんて会話が成立すれば十分。うん、やはりすべては胸の大きさだ

ヒナタ:そんなことないだろ

新太:そしてすることするなら顔も性格も知性も関係なくなる

ヒナタ:おい

新太:一方でおっぱいは確かな感触がある(ふにふに)

ヒナタ:感触

新太:後は突っ込めれば

ヒナタ:お前...なんてこと

新太:あ?彼女ほしいってそういうことだろ

ヒナタ:あ...あ...新太の馬鹿~~~お下品~~~~最低!!!!!!

ヒナタ、部屋を駆け出す

新太:どこいってんだあいつ...

比奈子:あの

新太:お、いたんだ

比奈子:そういう話よそでやっていただけませんか?

新太:すまん

ヒナタ(ハケ):わああ!!

新太:お?

ふたりout

  • ボーイミーツガール

新太とヒナタがカスミを引きずってきて寝かせ、新太はカスミのおっぱいをガン見した後に立ち去る。ヒナタは一度はけて食材とエプロンを持って戻り、エプロンを装備してごそごそし出す

怪しければ怪しいほど宜しい、ファランドールを鼻歌

カスミ目覚める

カスミ:...どこ

ヒナタ:あ、目が覚めましたか?

振り返ったヒナタはフリフリらぶりぃエプロン

カスミ:...変態?!!??!

ヒナタ:変態?!

カスミ:あ、あなた誰ですか???てかここどこですか???

ヒナタ:お、おちついて

カスミ:近寄らないで!答えてください!!!

ヒナタ:ひ、ヒナタです

カスミ:誰?!

ヒナタ:だ、誰って言われても

カスミ;じゃあ、ここはどこですか

ヒナタ:えっと

カスミ:家...?あなたの?

ヒナタ:いや、あの、部室です...あなたすぐそこで倒れてて、お腹すいたって呻いてたから

カスミ:嘘、こんな生活感のあるところが部室なわけない

ヒナタ:そんなこと言われても、信じてもらうしか

カスミ:部室にキッチンあるわけないでしょ何部よ!

ヒナタ:キッチンがあるのはそういう部屋しか取れなかったからです

カスミ:はあ?

ヒナタ:...元気になったみたいですね

ヒナタ背を向けてまたごそごそしだす

カスミ:なにする気

ヒナタ:なにもしませんよ

カスミ:...なんか、変なにおいしてるんだけど

ヒナタ:なんでもないです

カスミ:嘘。尋常じゃない匂いしてる

ヒナタ:だからなんでもないですって

カスミ:...ひとつだけちゃんと答えて。さっきまで何をしていたの

ヒナタ:...(ため息)仕方ないですね...

ヒナタ、ゆっくりと向き直り、どんぶりを持ってくる

ただならぬ雰囲気

ヒナタ:雑炊です

カスミ:...雑炊?

ヒナタ:倒れてたし、栄養あって食べやすい料理は、ってレシピ検索したら出てきたんです

カスミ:...これが?

ヒナタ:ええ。どうぞ、変な薬は入れてませんから

カスミ:いや、でも、これ...

ヒナタ:?

カスミ:本当に変なもの入れてないんですか

ヒナタ:はい、白ご飯レシピです

カスミ:それなら...いただきます

凄く食べたくなさそうに一口食べて過激なリアクションをする。とてもまずい。人知を越えてまずい。吐く。

ヒナタ:え、ちょっと、大丈夫ですか???

カスミ:うそ...つき...

ヒナタ:だ、大丈夫ですか???お姉さん???おねーーーさーーん!!

カスミ:水...

ヒナタ:はい!水!

復活

カスミ:さっきの、なんなんですか?

ヒナタ:だから、雑炊―

カスミ:雑炊があんなよくわからないものになるはずないじゃないですか!

ヒナタ:そんなこと言われても...

カスミ:しかも白ご飯レシピだなんて!いつも美味しいレシピを提供してくれているサイト管理者に謝りなさい!

ヒナタ:いや、あの、ほんとにそのまま...

ヒナタ、あわあわとカスミの世話を焼く

カスミ:...でも、悪い人じゃなさそうですね。すみません、ご迷惑をおかけしました

ヒナタ:あ、いや、そんな...あの、ご飯食べてないんですか?

カスミ:食べてないことはないです

ヒナタ:ちなみに、直近の食事は?

カスミ:朝のうぃだー

ヒナタ:それは食事とは言いません。その前は?

カスミ:うぃだー

ヒナタ:その前は?

カスミ:うぃだー

ヒナタ:いくつ前までうぃだー?

カスミ:...

ヒナタ:だめじゃないですか

カスミ:でもちゃんとしたもの全然食べる気になれなくて

ヒナタ:倒れちゃいますよ、現に今

カスミ:...食欲がないし、お腹空いてもなんかしてたらすぐ忘れちゃうし

ヒナタ:お腹空きません?

カスミ:うーん、最近はあまり

ヒナタ:そっか...あ!そうだ、俺、ご飯作りましょうか?

カスミ:は?

ヒナタ:手作りのぬくもりとか、優しい味わいとか、あるじゃないですか。そんな感じで手作りならきっといけますよ

カスミ:いやでも

ヒナタ:遠慮しなくて大丈夫ですよ!

カスミ:いや、あの...結構です。さっきのアレ見ると身の危険感じるし...

ヒナタ:大丈夫です!練習します!

カスミ:はぁ...でもいつも一週間もすれば食欲回復するんで

ヒナタ:駄目ですよ倒れちゃいますよ

カスミ:今日ちょっと動きすぎただけだし、もうちょっと気をつけてカロリー取るんで...慣れてるんですよ、普段からもなんか熱中してたら食べるの忘れるし、だから大丈夫

ヒナタ:ちゃんとご飯食べないとメンタルにきますよ

カスミ:でも...............そうですね

ヒナタ:じゃあ!今度なんか作って持って行きますね

比奈子in

比奈子:あ、起きたんですね

ヒナタ:うん、今ご飯食べてもらってて

比奈子:...ご飯って、それを?

ヒナタ:うん

比奈子、哀れみの目をカスミに向ける

カスミ:あ、えっとあの、私もう大丈夫なんで...そろそろいいですか?

カスミは無言で逃げ、ヒナタは見送る

ヒナタ:大丈夫かなぁ

比奈子:なんかふらついてましたね

ヒナタ、あぐらかいてどんぶり抱え込み自分の作ったもの一口食べる

ヒナタ:まっっっっず

冷えピタとかアクエリの入った袋を持った新太in

新太:あれ、さっきの女の人は?

ヒナタ:帰っちゃったよ?

新太:ありゃあ...色々買ってきたんだけどなぁ

ヒナタ:いっぱい買ってきたね

新太:いる?

ヒナタ:うーん

新太:てか、これ、何?

新太、どんぶりに気がつく

ヒナタ:...食べていいよ

新太:は?無理だろ

ヒナタ:そういわず

新太:なんだよこれ

ヒナタ:どうぞどうぞ

新太:嫌だ

二人でどんぶりの押し付け合いするうちに他の部員が入ってくる

比奈子:あの

まだまだやめない

比奈子:あの、部会始めて良いですか

野郎ども:ごめんなさい

  • おしえてください!

比奈子が部会を進行し、Coupleが付近に出た変質者の話をしている。原チャ持ってるらしいよ、こわいねーって(設定は原チャの色以外は自由に盛って良いよ)

部会が終わる、わいわいしてる

ヒナタ:はぁ...

新太:...

ヒナタ:はぁ~~~~

新太:...

ヒナタ:はぁ~~~~~~~~~~~~(じたばた転がる)

新太:るっせえな、聞けばいいんだろ

ヒナタ:.........はぁ

新太:(舌打ち)

ヒナタ:料理ってさ、難しいんだな

新太:あぁ?

ヒナタ、意味ありげに黙り、新太はなんだこいつ、という顔をしている

男:あれ、比奈子さん。今日もお弁当なのかい?

比奈子:はい

女:美味しそう!

男:ふぅん...良い匂いじゃないか。君、いいお嫁さんになれるよ

女:お嫁さんじゃないよ~

比奈子:あ、あの

男:なんだいハニー。お嫁さんなんて言ったから妬いてしまったのかい?

女:違うよ!お嫁さんというよりはプロだよねって

男:......フフ、素直になれないハニーも可愛いよ

(女:えへへ、ありがとう)

比奈子困る

ヒナタ:賑やかだね

新太:というよりうるさいな

ヒナタ:うん...あー、実はさ...

女:ねえ、これ本当に手作り?

(ヒナタ、手作りと言う言葉に露骨に反応)

男:にわかには信じがたいが、どうやらそうらしいね。さすが比奈子さん、女子力の塊...

比奈子:あの、女子力とか、そういうやつじゃないです

女:またまた~謙遜しちゃって

男:家庭的な女の子って、ポイント高いんじゃない?恋愛の市場において女子力は大きな加点要素...アドバンテージ!(...まあ、うちのハニーには及ばないけどね)

女:私にも作ってほしい、というか彼女にほしい!

男:...ハニー?

比奈子:だからっ...

沈黙

比奈子:えっと、やりたくなってやっちゃっただけなので、女子力アピールとかじゃないので、だから凄いとかでもないですごめんなさい

女:え、えっと、なんかごめんね?

比奈子:というか、こんな話よりも先輩達は...

女: あ、じ、時間!

男:え?あ、そうだね、じゃ、じゃあボク達そろそろ行こっか。アデュー(キラリン)

男女、去る

新太:なんか...ヒナタ?

ヒナタが比奈子に接近するのを「きっしょ」って顔して見て新太もはける

ヒナタ:ねえ

比奈子:(びくっ)あ、ヒナタ君

ヒナタ:比奈子さんってさ、お弁当作ってきてるの?

比奈子:...あはは、恥ずかしいよね、女子力アピールみたいなことして

ヒナタ:お弁当、作れるんだ

比奈子:まぁ...一応。それがどうかした?

ヒナタ、勢いよく土下座。比奈子超ビビる

ヒナタ:俺に!料理を!教えてください!

比奈子:はぇ??!!

ヒナタ:無理にとは言わないけど是非積極的な検討お願いします!

比奈子:えぇ...。ごめん、嫌かな

ヒナタ:そういわずにさぁ。あ、なんか食べたいものとかない?

比奈子:嫌ってば

ヒナタ:焼き肉?寿司?牛丼?(にじり寄る)

比奈子:嫌。やらない。

ヒナタ:え~そんな~あ、服買おうか?それとも...

気がつくとヒナタが飼い主に飛びつく犬の姿勢になっている、気持ち悪い

比奈子はヒナタを吹っ飛ばす勢いで引き剥がす

蹴ってもいいよ

比奈子:嫌!うるさい!ステイ!お座り!......どうしたの、急に。大学生なんだから今までだって自炊してきただろうし...してなかったにしてもご飯の作り方なんてわざわざ勉強しなくてもそれっぽいものはできるし、ネットにも色々あるし

ヒナタ:...見たんだけどなぁ(小声)

比奈子:え?

ヒナタ:あ、えっと...教えて、もらいたいんだ...比奈子さんに

比奈子:私?......もしかして「女子力」?(嘲)

ヒナタ:うーん、それもあるだろうけど。比奈子さん、料理、好きでしょ?

比奈子:......まあ

ヒナタ:実は俺、致命的に料理が下手らしくて、てかまともにやったこともなくて...何作ってもぐちゃぐちゃになるか不味いかだし...もう嫌になりそうで...

比奈子:ヒナタ君...

ヒナタ:料理好きな人に教えてもらえたら好きになれるかなって...

好きになりたいんだ...料理(はにかみ)

比奈子:ヒナタ君...

いい雰囲気。べったべたな甘い空気、を比奈子がぶった切る

比奈子:別に好きにならなくていいんじゃないの?

ヒナタ:え?

比奈子:別に料理なんてできなくても生きていけるよ?冷凍食品とかレトルトとか、多少知能をつけた猿ならレンジひとつで美味しいものお手軽に食べられるし。

ヒナタ:え、いや、でも

比奈子:でもなぁに?ヒナタ君は猿以下なの?

ヒナタ:...いいえ

比奈子:じゃあ、いいよね

ヒナタ:や、でもできるようにはなりたくて

比奈子:カルチャースクールでも行けば?このへんにもいっぱいあると思うよ

ヒナタ:俺は比奈子さんに―

比奈子:や、だ

ヒナタ:なんでそんなに嫌がるんだよ

比奈子:逆にどうして軽率に人に頼って助けてもらえると思ってるの?ごめんねー、私時間はいっぱいあるけどヒナタ君に割く時間があるほど暇じゃないんだ。

ヒナタ:どうして

比奈子:...それに、女子力アピールとか媚び売ってるとか思われたくないし

ヒナタ:そんな

比奈子:なんにしてもさ、手近な人にボランティアを強制するのは失礼じゃない?人脈だか知らないけど身近な人を気軽にこき使おうとする姿勢が気に入らないなぁ

ヒナタ:...いくら?

比奈子:え?

ヒナタ:君、いくら?

比奈子:え、なに、キモ

ヒナタ:いくら払えば教えてくれる?

比奈子:あの、すごく、気持ち悪いです

ヒナタ:いくら払えば教えてもらえますか!!

比奈子:...(ため息)そうだねぇ...1回5万円材料費別?

ヒナタ:おっけー、頼んだ!

比奈子:え

ヒナタ:とりあえず今週の土曜!

比奈子:あ、ちょっと...

ヒナタ、断らせるものかと急いで出て行く

  • おしえてください!(実践編)

コメディなお金の受け渡し、ふりふりらぶりぃエプロンバンダナを装備

裏にいる人達は転換を手伝ってね💜

着替えに一番余裕がある人に余裕があればスタッフっぽい格好してカチンコ鳴らす

(三分間クッキングのBGM)

比奈子は何故かハリセンを持っている。二人とも張り付いたような笑顔

ヒナタ:ヒナタ'sクッキング!初回の今日はカレーを作っていきたいと思います!

比奈子:とても良い選択ですね!箱に書いてあるとおりにすれば失敗しようがないです!

ヒナタ:まずは材料を切りたいと思います!(歌う)にんじーん、たまーねぎ、じゃがーいもー、ぶたーにくー、あ、冷蔵庫にバレンシアオレンジ

比奈子:(はたく)初めて作る料理のアレンジはやめておきましょうね~~~

ヒナタ:にんじーんを、カット

比奈子:でかいでかいでかい。さすがにそれは時間かかりすぎるからもっと小さくして

ヒナタ:俺野菜はゴロゴロ入ってるのが好きで...

比奈子:限度があるでしょ

ヒナタ:たまーねぎ

比奈子:お...ちゃんと切れてる、不揃いだけど...ヒナタ君?

ヒナタ:......ぐぁっ。目が、目がぁ!

比奈子:包丁!危ない!

ヒナタ:いたい...

比奈子:...あらかじめ切ったものがこちらです

ヒナタ:じゃがーいも

比奈子:芽が!

ヒナタ:芽がぁ?

比奈子:ちがう

ヒナタ:違う?

比奈子:芽出てるからちゃんとほじって

ヒナタ:...どうするの?

比奈子:いいよ、こっち切って

ヒナタ:はーい

比奈子:お、ちゃんと切ってる...いや、ちっちゃ

ヒナタ:さっき比奈子さんが小さくしろって

比奈子:限度があるから

ヒナタ:で、これをレンチンしてから...

比奈子:その大きさだとほぼ液体になるけど、良いの?

ヒナタ:ぶたーにく

比奈子:は、こんな感じになるかもしれないなと思って切らないでよさそうな切り落としを買ってきました

ヒナタ:おなーべで♪いたーめてー♪(SE)

比奈子:火!強すぎ!炭になる!

ヒナタ:まーいけるっしょーカレーだし

比奈子:え、今水適当に入れなかった?てかルーもう入れるの?

ヒナタ:ぐっつぐつにーまーしょー♪

比奈子:煮られるのはお前だぁ!

比奈子キレる

比奈子:...ねえ、やる気あんの?

ヒナタ:あ、あります

比奈子:ぼけてんの?

ヒナタ:...そんなことは...ちょっとある

比奈子:ふざけてんの?...ねえ、なんで自分で料理作ろうなんて思っちゃったの?

ヒナタ:...ごめんなさい

比奈子:怒らないから教えてほしいなぁ?

ヒナタ:...食べてもらいたい人がいて

比奈子:へぇ

ヒナタ:カスミさんって言って...ご飯食べるの忘れがちだし好きじゃないって言ってて

比奈子:女か(「ケッ」って顔)

ヒナタ:言い方

比奈子:違うの?

ヒナタ:...ごめん、違わない。この前の、倒れてた人

比奈子:ああ。あの気の毒な人

ヒナタ:うん

比奈子:なんか納得した。お人好しなんだね

ヒナタ:でも...頑張ってるんだけど上手くできないから、結局なにもできてない

比奈子:私が目撃したとき以降、自分でなんか作ってみたの?

ヒナタ:うん、親子丼とかビーフストガノフとかマッシュポテトとか目玉焼きとか

(ヒナタ、スマホを操作)

比奈子:それ全部失敗するの凄いね

ヒナタ:これ写真

比奈子:冒涜的すぎ。グロ画像じゃん

ヒナタ:だよなぁ...カスミさんに持ってったら全部丁重にお断りされたし...

比奈子:は?これ、渡そうとしたの???

ヒナタ:折角作ったし。これと、これ、タッパーに入ってるでしょ

比奈子:うっわ可哀想に

ヒナタ:やっぱそうなるか...

比奈子:(ため息)今作ったやつ、持ってったら?今までのよりはかなりましなんじゃない

ヒナタ:え、いいの?...あ、てか材料費いくらだった?

比奈子:いいよそんなの

ヒナタ:でも...

比奈子:余った材料もらうから。それでいいでしょ

ヒナタ:いやでも、約束じゃん

比奈子:私が良いって言ってるからいいの。てかこれもいいよ(五万返す)

ヒナタ:いやそれは...

比奈子:(乱暴に押し出す)

ヒナタ:...ありがとう

  • 手料理チャレンジ玉砕

カスミが幸せそうに鼻歌歌ったりゴロゴロしているとインターホンが鳴る

カスミ:はーい

ヒナタin

カスミ:え

ヒナタ:あ、あのこれ前に約束してたやつです

カスミ:家、教えましたっけ

ヒナタ:?ああ、この前見かけて

カスミ:...そうなんですか。あの、

ヒナタ:はい、これです(タッパー出す)

カスミ:あの、前もいったけどこういうのもう大丈夫なんで...待ち伏せとかも、もう

ヒナタ:でも顔色悪いですよ。大丈夫、今回はきちんとできてると思います...カレーです

カスミ:いや...。...あ、ありが、とうございます。

沈黙

ヒナタ:食べてみてもらえませんか?

カスミ:え...あの、今お腹減ってなくて

ヒナタ:一口なら大丈夫ですよ

カスミ:ちょっと重たいし...カレーはさすがに

ヒナタ:ちょっとだけ!頑張って作ったから食べるところ見たいんです。ね?

カスミしぶしぶスプーン取ってきて一口食べ、思ったよりも美味しくてびっくりする

カスミ:美味しい、です

ヒナタ:よかった!

カスミ:えっと、わざわざありがとうございます。でも私も自分の世話くらいできるのでそんなに色々してもらわなくても

ヒナタ:そんな、遠慮なんて良いですよ(照)。好きでやってるんだし

カスミ:...そうですか、ありがとう、ございます。ありがとうございました

ヒナタ:人間、食べなきゃやっていけないんですよ。人間だけじゃないけど

カスミ:そうですね、ありがとうございます

ヒナタ:いやー俺もりもり食べちゃうんですよ、だから一食ウィダー一本なんて信じられなくて。そんなん人間の食事じゃないなって

カスミ:そうなんですね、ありがとうございました!

ヒナタ:これからもいっぱい持ってきますね!

なんやかんやいいながらカスミはヒナタを追い出し、たえきれなくなったように吐く

タッパーの残りをゴミ箱に捨てる

ヒナタ、戻ってくる

ヒナタ:あ、タッパーはもらっちゃってくださ...

ゴミ箱の中身に気がつく

カスミ:あ...これは、ちが...

カスミ、吐くagain

ヒナタ:そんなに、食べたくないんですか?

カスミ:そういうわけじゃ...

ヒナタ露骨に落ち込んでいる

ヒナタ:...わかりました。待っていてください、ゼッタイに美味しいご飯いっぱい持ってきますから。見ててください

カスミ:あ...

ヒナタout

カスミ:そういうことじゃない...

  • どんまい☆がんばれ☆

新太は寝ている

落ち込むヒナタに比奈子が歩み寄りタッパーを差し出す

比奈子:甘いもの

ヒナタ:...また食べてもらえなかった

比奈子:甘いもの(圧力)

ヒナタ:......ありがとう............美味しい

比奈子:お茶

ヒナタ:あ、ありがとう(飲む)

比奈子:落ち込んだときは甘いものと温かい飲み物がいいよ

比奈子、ヒナタのとなりに腰を下ろす

ヒナタ:わざわざありがとう

比奈子:私も無責任に背中押しちゃったし

ヒナタ:そんなこと...。...。

比奈子:あんまりうじうじしてると没収するよ

ヒナタ:ご、ごめん

お茶飲み、ヒナタが立ち上がる

比奈子:ん、もう始める?

ヒナタ:うん。今日もよろしくお願いします(財布ごそごそ)

比奈子:だからいいって...今日は簡単なやつね

ヒナタ:うん

比奈子:じゃあ、なにもいわないからこれ、一口で食べる大きさに切ってみて......そう

ヒナタ:おっけー?

比奈子:おっけー。だいぶ基本身についたんじゃないの

ヒナタ:うーん、わからないけど

比奈子:そこはおかげさまで、とか言っときなさいよ。ほら、じゃあこれ同じくらいの大きさに破いて

ヒナタ:切るんじゃなくて?

比奈子:簡単にっていったじゃん

びりびり

ヒナタ:...色々面倒見てくれてありがとう

比奈子:...ヒナタは女子力~とか言わないから世話焼きやすいんだよね

ヒナタ:嫌なの?女子力って言われるの

比奈子:だって...当たり前のことをひけらかしてるみたいじゃん、みっともない

ヒナタ:そう?

比奈子:なんで料理が女子力なんだよ生活力だろって

ヒナタ:たしかに

比奈子:とかいって、どーせヒナタ君も男だから料理なんてできなくてもいいって育ったからなんでしょ、料理音痴

ヒナタ:できなくてもいいっていうか...実家で台所立ち入り禁止だったんだよね

比奈子:禁止ぃ?何やらかしたの

ヒナタ:やらかしたんじゃなくて、家訓が男子厨房に入らずで

比奈子:ふーん。でも家の台所入れなくても調理実習とか学校のキャンプとかあるじゃん

ヒナタ:調理実習は見学。キャンプはなかった。

比奈子:見学って何よ(笑)それで家庭科の成績つけられるわけないじゃん。連絡帳に家庭の事情で見学とか書いてもらってたの?(笑)......え、冗談だよね?

ヒナタ:本気だよ

比奈子:嘘でしょ...

ヒナタ:ほんとだって

比奈子:あ、うん、本当なのはわかったんだけど...なんか可哀想になってきた。ヒナタ君、これからも料理練習しようね

ヒナタ:え、付き合ってくれるの?!(クソデカ大声)

比奈子:付き合っ......めんどうみてあげるよ

ヒナタ:やった!ありがと!

比奈子:あと次から5万いらないから

ヒナタ:えっいいの??!

比奈子:あれは断ると思ったから言っただけだし

ヒナタ:世話になります!!

比奈子:あーはいはい。あ、タッパーは洗って返してね

ヒナタ:了解です!...(洗おうとして)あ、ここだと洗剤はねちゃうね

比奈子:あ、ちょっと、まだ途中!...行っちゃった

比奈子炒め物を開始

  • 未定

おどおどしながらカスミが入ってくる

新太、反応する

カスミ:あの、ヒナタ君って...

比奈子:あ、今ちょっと出てます

カスミ:あ、そうですか...これ、渡しておいてもらって良いですか?

カスミ、タッパーを手渡す

カスミ:あと、ごめんなさいって...

比奈子:...結構落ち込んでましたよ

カスミ:...ごめんなさい

比奈子:あの、カスミさんって拒食症なんですか?

カスミ:いえ、ちょっと色々あったり体調崩してご飯が食べられなくなってるだけで...あ、あの、善意なのはわかるんですけど(こういうことはもうやめてください)

比奈子:病院行かないんですか?

カスミ:私、こういうの結構よくあるので

比奈子:でも、まわりの人心配させちゃいますよ

カスミ:...ごめんなさい

比奈子:いや、謝るとかじゃなくて...私も心配だし

カスミ:すみません、もう少しで治るはずだから...なにもなかったらここまで長引かないし

比奈子:でも、ちょっとでも食べていかないともっと長引きますよ

カスミ:さすがに食べてないわけではないです

比奈子:いや、でも倒れちゃってるじゃないですか。っていうか、普段より長引いてるってまずいんじゃないですか?尚更(病院行った方が)―

カスミ:そうですねそうですよね。あの、急ぐので、失礼します...

比奈子:あ、そうですか。お大事に

ヒナタin

ヒナタ:洗ってきたよ!これでいい?

比奈子:んーはいはいよくやったねグッボーイグッボーイ

ヒナタ:あれ、このタッパー

比奈子:カスミさん、来てたよ

ヒナタ:まじ?どうだった?元気そうだった?

比奈子:うーん、元気、ではなかったかな

ヒナタ:そっか...やっぱもっとご飯食べてもらわなきゃ

比奈子:そうだね

ヒナタ:部屋のドアにご飯引っかけておくとかどうだろう

比奈子:えー、いいじゃん、漫画みたい

新太起きあがる

ヒナタ:じゃあこれ、持っていこうか

比奈子:そうだね、野菜多いし

ヒナタ:ちょうど良い袋とかあったっけ

新太:...お前ら最近ずっと一緒にいるな

ヒナタ:お前らって?

新太:youとyou

ヒナタ:そう?

新太:付き合いだした?

比奈子:そんなことないですよ

新太:そうか?にしてはべったりじゃん

ヒナタ:作戦会議だよ

比奈子:男と女がいたらくっつけようとするなんて中学生みたいで素敵な頭してるんですね、新太さんって

新太:おう、ありがとう

比奈子:皮肉ですよ

新太:お、そうか

比奈子:...ヒナタ君、場所移そうか

ヒナタ:え?なんで?

比奈子:だって部外者いるから...

ヒナタ:部外者ってか...友達だけど

比奈子:でも...作戦会議じゃん、なんか、だめじゃん

新太:作戦会議って、いつかの女の人のことだろ?俺も気にはなってたしさ、噛ませてよ

比奈子:嫌です

ヒナタ:でも新太も噛むなら部内者になるなら良いんじゃない?

比奈子:ええ...?

ヒナタ:だめ?

比奈子:ヒナタ君が良いならそれでいいけど...

新太:ハイ決定。で、ドアに飯?やー、ダメだろ

ヒナタ:あ、そう?

新太:俺いきなり自分ちのドアにぶら下がってた飯とか食えないぞ、怖すぎて

ヒナタ:...確かに

新太:だろ?

ヒナタ:じゃあ、メッセージカードとか

新太:いや、食べ物を見張りなしで長時間放置する時点でやばいって

ヒナタ:確かに

比奈子:でも、そしたらご飯渡せないですよ。カスミさんの学部もサークルも分からないし最近は家行っても留守だし

新太:じゃあ渡さなくて良いんじゃない?

比奈子:何言ってんですか!

ヒナタ:新太、それはさすがに

新太:てのは嘘、嘘だって...なあ、あの人ってどこに住んでるんだ?

ヒナタ:?なんで?

新太:あれだ、あらかじめいつ届けるってこと伝えておけばあっちで対応してくれるだろ?なら時間決めて、こうすることにしましたよーってメモでもあらかじめ残しといてさ、それからは足がある俺が運べば良いんじゃないかって

ヒナタ:足?

新太:原チャ

ヒナタ:...確かに

比奈子:だろ?

ヒナタ:さすが俺の友達。頼んだ。じゃあ、家教えるから...(スマホ取り出す)

比奈子:ちょっと待って

ヒナタ:何?

比奈子:いや、大丈夫なの?

ヒナタ:なにが?

比奈子:なにがって...女の子の家だし

ヒナタ:いや、だって、新太じゃん(住所を送信)それにあそこ徒歩だと結構かかるし原チャあるのはありがたいんだよね

比奈子:そうなの?

ヒナタ:うん。ほい、送っといたよ

新太:あざす

ヒナタ:すぐ行くならついでにこれもお願い

新太:任せろ

新太君の悪人スマイル、のちout

比奈子は後片付けをしているが、ものすごく不安そう

比奈子:ねえ...変なこと話して良いかな

ヒナタ:ん?うん

比奈子:新太君って、原チャ持ってるんだよね

ヒナタ:知らなかった?だいぶ前からだよ

比奈子:...最近変質者が出没してるんだって

ヒナタ:?うん、先輩達話してたね

比奈子:あの変質者ね、原チャ使ってるんだって。エメラルドグリーンの、目立つやつ

ヒナタ:...ん?

比奈子:もう一回言うけど、新太君って原チャ...

ヒナタ:いやいやないないそんなことはない

比奈子:確かに原チャ乗ってる大学生何人いるんだよって話だけどさ、でも新太君は...

ヒナタ:いやいやさすがに。新太はただのクズ変態だよ

比奈子:そうだよね、原チャくらい大学生なら普通だよね。...ちなみに、何色?

ヒナタ:確か、明るめの、緑

二人、顔を見合わせる。のち駆け出す

カスミ、虚無の顔で大の字に寝っ転がっている

インターホン:ピンポーン。ピンポーン。......

ノックでリズムゲームを始めたのを聞いてゆっくりと起き上がりドアに向かう

カスミ:あの、だからもう大丈夫で...誰ですか、ちょ、ちょちょちょ待って入らないで

新太、室内に押し入る

無言のにらみ合い、後に新太がカスミににじり寄る

カスミ:なんですか...?

新太、急に座り込み、手に持っていた荷物からタッパーを取り出し食べ出す

カスミ:...は?

新太:あ、思ったよりは旨い

カスミ:あの

新太:ほらピーマン

カスミ:ちょっと

新太:あ、これ持たされたんですよ。ヒナタに

カスミ:......ああ

新太:食べたかった?

カスミ、全っ力で首を振る

新太:...(察し)断りづらいよね、善意って

カスミ:(頷く)

無言でもぐもぐ

カスミ:あの、なにしてるんですか?

新太:食ってる

カスミ:なにしに来たんですか?

新太:ん、ああ。すいませんね、家押し入っちゃって

カスミ:ほんとですよ!

新太:...ウス

無言

カスミ:あの、ご飯食べに来たんですか?

新太:いや?

カスミ:...

新太:あ!えっと。...あいつら、きちんと話さないと絶対分かってもらえないっすよ

カスミ:......話しても伝わらないじゃないですか

新太:わかるー(笑)

カスミ:なんなんですか

新太:すんません...

カスミ:いや、謝らなくては良いんですけど

新太:でも、あいつら想像力ないし、聞きたいように話聞くし、色々通じないじゃないすか

カスミ:まあ...

新太:そういう人話すだけで疲れますよね

カスミ:...あのあなたってヒナタさん達のご友人なんじゃないですか?

新太:?そうですけど

カスミ:話通じないのに?

新太:はい。ん?...あれ?

新太:あ、あれだ、俺コミュ障だから

カスミ:はあ

新太:誰にでも伝えるのに苦労するのは変わらないというか

カスミ:なるほど?

新太:それに、いくらあいつらでも、伝える努力をすればわかってくれますよ

カスミ:なにそれ

新太:噛み砕くというか...離乳食みたいに細かくしてどろどろにすれば...

カスミ:やめてください、ばっちい

新太:ばっちい...

カスミ:それにあの人達その離乳食も受け付けてくれないじゃないですか

新太:そう?

カスミ:なんなら母乳レベルでも

新太:ぼにゅう...(照)

カスミ:なに想像してるんですか

新太:さーせん

カスミ:あの、それ、もらっていいですか?

新太:え?これ?

カスミ:元々私用だし...あとちょっと考えがあって

新太:考えって?

カスミ:つまり、あの人達にも伝わるように強烈な伝え方でもすれば良いんでしょ

新太:そうだけど、でも...

カスミ:なんですか?

新太:いやぁ...

カスミ:そういうことが言いたかったんじゃないんですか

新太:いや、あの

カスミ:だから何

新太:......間接キスになっちゃうじゃん(照)

カスミ:...

カスミ、蔑んだ目

新太:...なんか、ごめん

新太、タッパーを渡す。カスミは残りを食べ、下剤を飲む

新太:何飲んだんすか?

カスミ:下剤

新太:あの、出ちゃいますよ?

カスミ:出すんですよ

しばらくのちに駆け出す

ややあって、大変汚いSE

  • あれだけやってあげてたのにねぇ

インターホン:ぴんぽーん

新太、反応するが気のせいだろうと思って無視する

インターホン:ぴんぽんぴんぽーん

無視

インターホン:ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽーん

新太、ドアを開ける。ひなひなが流れ込んできそうになる

新太:うるせえ!

比奈子:カスミさん、大丈夫?

ヒナタ:カスミさん!カスミさん

新太:お、ちょ、ちょまった靴は脱げお前ら

脱ぐ

比奈子:カスミさんは?カスミさんになにしたの、この変質者!

新太:変質者?

比奈子:目撃情報いっぱい出回ってるんだから!原チャの変質者。エメラルドグリーンなんて目立つ色のやつ乗り回しといて

新太:エメラルドグリーンじゃねぇシュヴァインフルト・グリーンだ!

比奈子:...なんて?

新太:シュヴァインフルト・グリーン

ヒナタ:とりあえず、カスミさんにはなにもしてないんだな?...ていうか、なんで家の中?

新太:んー、入ったから?

比奈子:押し入ったの?!ケダモノ!

新太:違う!...いや、押し入ったのか

比奈子:はぁ?!サイテー!なにしてんの!結局カスミさんをどうしたの?!

新太:どうもしてねえよ

カスミ:あの、ちょっと静かにしてもらえませんか

ひなひな:カスミさん!!

カスミさんかっこよく入ってくる(主観)

カスミ:ちょうどよかった。この人、連れて帰ってもらえませんか?

比奈子:やっぱりなんかしたんでしょ!

新太:冤罪だ!

カスミ:あと、コレ

カスミ、中身の見えないタッパーを差し出す

カスミ:今までありがとうございました。これ、私の気持ちです

比奈子:カスミさん

カスミ:大変、でしたよね、頼まれもしてないのに料理を作って運ぶの

比奈子:いや、そんな

カスミ:ありがとうございました

ヒナタ:いやいや俺たちがやりたくて...カスミさんが心配でやっただけだし

カスミ:...ありがとう。そういうこと、私にはできないし...凄いと思います

ヒナタ:ありがとう...

ひなひな、嬉しそう

カスミ:あの...照れちゃうので...それそんなに見ないでください(棒)

ヒナタ:あ、ごめん!

カスミ:うまいものでもないので。お家でゆっくり...開けてください

比奈子:なにが入ってるんですか?

カスミ:...開けてからのお楽しみです。一応、今までのお返しのつもりで...

比奈子:そんな、いいのに

カスミ:私がしたかったんで。あの、その変質者、そろそろ連れ帰ってもらえません

ヒナタ:そ、そうだね!じゃ、じゃあ俺たちはこれで(ほら帰るぞ)

新太:誤解だって

3人、捌ける

それを見送ったカスミ、笑う

ほどほどのところですっと笑顔を消す

カスミ:...引っ越そ

最後電気消してね

カテコ


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